2021/12/8
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女性として生きる |
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私が竹工芸という仕事をすることにした理由。 それは「女性として生きるため」。 学生のころは、努力さえすれば何でもできると思っていた。 ちょうど男女平等と叫ばれていたころで、 わたしも「そうだそうだ!女だから男の仕事ができないなんておかしいぞ!」 なんて思っていた。 そして、ひょんな所から男性ばかりの肉体労働の世界に飛び込んでしまった。 仕事自体の面白さにはのめりこんでいったものの、 やればやるほど突きつけられるのは、女性としての自分。 いくら男勝りに仕事をしても、私は女だということ。 そもそもの体のつくりが違うんだから、いくら努力を重ねたところでいつか体を壊すんだろうなということが分かってくる。 男女平等だと、男の肉体労働社会に女性が増えているけど、 それは、重機や電動工具などが進歩したからできることだということ。 しかし、それと同時に、 女性の素晴らしさも知った。 女性ならではの繊細さや感性。 どう頑張っても男性にはできないこと、出産。 できるかは実際分からないけど、女性しかチャレンジできないこと。 この尊さに気づけたのは真逆の世界に飛び込んだからだろう。 自分にないものや、物理的に得られないものを追い求めるよりは、 自分が生まれながらに持っているものを生かして生きた方がいいんじゃないかという 考えに代わっていった。 そこからは、女性として生きていく中で一生の仕事にできることを考えた。 将来の夫の仕事が何であっても大丈夫(多忙、転勤などなど)とか、 学校から帰った子供をお家で「おかえり」って迎えたいとか、 子育てが念願だったとしても、子育てが終わっても仕事という生きがいがあって 生き生きと暮らしていたいとか、 もちろん、万が一子供ができなくても仕事に打ち込もうとか。 そんなことを考えて、 竹工芸を選んだ。 そして、現在。 結婚して、3回出産して、 長女はお家でおかえりってむかえてる。 でも、全部はうまくいかなくて、 今年一年生になった長男は、支援級に入ったりで なかなか一人で帰れなくて、 毎日学校にお迎えに行ったり・・・。 でも、そんなイレギュラーにもしっかり対応できる仕事です。 イレギュラーばかり起きる、日々のなかでも 竹工芸を仕事として成り立たせてもらえるのは、 遊山さんはじめ、周りの方たちのおかげですが、 わたしは子育てを思う存分しながら、好きなお仕事ができて楽しい日々です。 感謝。。。 |
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