2021/9/25

コーヒードリッパー

てから工房についてお話するのに欠かせないもの。
竹のコーヒードリッパー『ひだまり』。
 
 
 
 
 子どもが小さい頃は、竹作業もできず、
ストレスをどこに向けていいのか分かりませんでした。
 
そんな時、私を支えてくれていたのがコーヒーです。
朝早起きをして、一人コーヒーを飲んで気持ちを整える時間。
赤ちゃんのお昼寝中にコーヒーを淹れ、甘いものを用意して、
刺し子をする時間。
一時期は腕に赤ちゃんを抱いたままの姿勢で。
 
それ、疲れないって思うかもしれませんが、
当時の私にはそれが、最大限に平和で、癒される時間だった。
 
子供たちがみんな入園し、
よし!これから竹を本格的に始めようとなってから数か月。
今も、てから工房の作品の販売をお願いしている、遊山さんと出会った。
初めてご飯を食べながらゆっくり話をした日、
持ってきてくれたのが、
竹のコーヒードリッパーだった。
 
そこから、試作を重ね、自分なりの形が出来上がったのが『ひだまり』。
 
由来は、子育て中の私にとってのコーヒーの存在。
コーヒーと、お菓子と、手仕事がある空間が、
そこだけ暖かくて柔らかい光が降り注いで私の心を温めてくれる、陽だまりのようだった。
 
いまでも、慌ただしい朝、家族を送り出して家事を済ませ、
ひだまりでコーヒーを淹れる時間が至福の時。
 
上の写真は、私が1年半毎日のように愛用しているドリッパー。
いい感じにコーヒー色に染まってきています。
 
たくさん使うことで育てていけるのも
竹製品を使う楽しみですね。